自然界に回転するものはない?
ある本に「科学技術の進歩が、回転を減らしている」とありました。
確かに、レコードやCDは回転していましたが、iPodやiPhoneには、回転するモーターはありません。産業革命の時代以来、ものを動かすメカニズムには、常に回転を伴っていました。機関車、自動車、飛行機など動力は回転しています。しかし、最近は回転しないものが登場してます。ロケット、リニアモーターなど。
些か旧いネタですが、昭和世代は「チャンネル、回して!」とつい言ってしまいますが、今はリモコンのボタンです。
電話に至っては、ダイヤル式からプッシュ式、そして今はタッチするだけ。
身の回りから「回す」ものが減ってきています。
そして、本には、「自然の中には、回転するものがほとんどない。人間の躰(からだ)の中にもない。タイヤで走る動物もいない。」とありました。著者の森博嗣さんは、理系出身の作家なのでウソは書かないとは思いますが、ホントかしらと思ってしまう。
ダンゴムシは丸くなって回転するのでは?
地球は自転しているのでは?
回転は結局、もとの場所に戻ってきます。そのため、管理しやすいのでしょう。
しかし、渦巻き回転は違います。螺旋状の動きになります。うちの朝顔のツルも螺旋状に成長しています。かたつむり、貝殻など自然界に渦巻きは多いです。
蚊取り線香が円だったら、役に立ちません。渦巻きだから長時間、もしかしたら半永久に使えることになります。「渦巻き」=無限性=自然
「回転」のポイントは有限性ということかも知れません。
文系の私にはやや難しいテーマですが考えたら面白いですね。