Hiro Education

「考え方」を変えたら、楽しくなる

学校文化になじめない教師

 新型コロナのあおりで日本語学校校長の仕事を失い、臨時任用として、公立高校で社会科を教えている。3年生が引退した今、授業数も減り、職員室で周りを観察することがある。

 そもそも学生時代も学校には楽しい思い出はない。体罰当たり前の中学時代はまさに地獄。高校は比較的自由だったが、嫌な体育教師のおかげで暗い思い出もかなりある。

 そして、いま教員として高校にいると、体罰こそなくなったが、あの「学校文化」はしっかりと感じる。その代表が「生徒指導」というやつ。田舎の高校ゆえか、いまだに服装チェックが行われている。「オシャレは今は我慢しろ」と。学校という場が従順な人間、創造性のない人間を育てている。その結果、授業での生徒もおとなしく聴くだけ。発言することは稀だ。

 何人かの生徒にとって学校は楽しくないかも知れない。それはいいことか。その生徒は保健室に行くしかない。そして「問題」のある生徒として扱われる。何か変だ。

そして、部活。私自身、中高通じて帰宅部。でもこの高校では自宅生は「ちょっと問題」となる。「どうせ、家にいてもダラダラしているはず。」いや、自主性を摘み取ったのは学校でしょう。自分の好きなことに時間を使えないのは不幸だ。日本の学校文化はおかしい。

 生徒にもアフタースクールがあっていいはず。私も帰宅後、存分に読書した。教員自体、学校に残りすぎではないか。早く帰って家族と過ごす時間を持とう。自分の視野を広げる時間を。

 

 

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