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「考え方」を変えたら、楽しくなる

火星人に人間をどう説明するか?⇒人にとって最も価値のあるものとは?

「考えさせられる」問題に挑戦プログラムの第一弾。

「火星人に人間をどう説明するか?」

これが意外と難しい。

もとは『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』に収録されているものです。

同書の解答例では、まず火星人をどう考えるか、ということを説明しています。

知能レベルや意思疎通など、考えるべき問題はたくさんあるとして、焦点を

人間に当てるとします。

つまり、「どう人間を説明するか」という点に焦点を当てて解答するわけです。

そして、医学部の問題であることを踏まえると、人間の組成などや人体のしくみについて説明すれば、一応の解答にはなるというわけです。

確かにこれは一つの戦略ではあります。

 

医学部⇒人体のしくみを説明

国際政治学部⇒平和構築の方法を議論

文学部⇒翻訳論

芸術学部⇒表現手段を工夫…?

 

それぞれの得意とする分野に引き付けて議論するということになります。

しかし、何となく面白みがないように思います。

そもそも「火星人」は「火星」ではなくてもいいのです。

それが「未知なる」存在であればよいのです。

つまり、「未知なる」存在にたいして人類はいかに対処するべきか?という

ことです。

人類の歴史を振り返った時、未知なる文明との出会いは常にありました。

平和的な交渉を前提に話を進めるなら、「交易」がもっとも有効な手段だったと

思います。最初は、互いに言葉が通じないので、「価値のあるモノ」を中間地点に

置いておいて、帰るという「沈黙交易」が行われます。

相手はその「価値のあるモノ」が自分にとっても価値があると判断されれば、

交易はさらに進められるはずです。文明によって何が「価値がある」かは異なります。

相互理解はモノの価値をやり取りするところから始めるというのが基本でしょう。

 

これは相手が火星人でも同様ではないでしょうか。

では、人間にとってもっとも「価値のあるモノ」とは何でしょう?

お金?命?友情?家族?宝石?

 

おそらく火星人相手に地球のお金を渡すことはしないでしょう。

私なら、「美しいモノ」を差し出すと思います。

それは何か?

考えてみます。

 

 

 

 

 

 

 

本題は、医学部で出された問題であることから、