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「考え方」を変えたら、楽しくなる

マリ人の大学長

京都精華大学で4月にマリ人のウスビ・サコさんが学長に就任しました(「ひと」『朝日新聞』2018年7月14日)。

最初は中国に留学して、南京の大学で建築を学んだそうです。帰国後、母国の経済が悪化し、再び日本の京都大学の大学院に入って、博士号を取得したそうです。

彼は次のように言っています。

 

「大学は人間とは何かを考える場。学生にはすぐ役に立つ技術ではなく、真の教養をみにつけてほしい。そのための改革を進めていく」

 

「すぐ役に立つ」学問ばかりが推奨される昨今、はっきりとそれを否定できる学長は多くないでしょう。

 

大学という場で学生がみにつけるべきものは何か?

昔の大学生は授業をサボって麻雀に明け暮れていました。それでも卒業後は就職できました。その時代、大学は教育の機能を果たし得なかったという理由はあります。

今日、大学が提供する「サービス」は実学的なものが中心です。

もっと「人間とは何か」を考えるような場や仕掛けがあってもいいと思います。

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